”胃熱”について当blog読者様より質問を頂いた、ありがとうございます。
東洋医学用語である”胃熱”、聞きなれない方も多いと思う… が、皆さん この胃熱を経験しているはず。今回は胃熱について解説してみる。
※ 2016年2月26日 記事 でも”胃熱”について触れているので参考にして下さい。
■胃熱とは、どんな状態?
みぞおち辺りが”あつ~く”なって熱を持った感じを経験したことはありませんか?それを東洋医学で“胃熱”と呼ぶ。胃熱の症状としては、胃が焼けるような灼熱感があり、胃の熱い空気が気道を通って上がってくるので、胸焼けや口臭・顔が火照る感じも伴う。
”焼けるような灼熱感”で食欲不振に陥る…という訳にはいかず胃熱の症状は食欲が異常に出てしまい、食べ過ぎてしまう傾向にある。
食べ過ぎてしまうと胃酸を過剰に分泌する様になり、胃が焼ける感じがなかなか取れなくなる悪循環を起こす。
その上、熱を持った状態を改善しようと、喉が渇くため水分をたくさん摂らずにはいられない状態となる。
■なぜ胃熱は起こる?
そもそもの原因は食べ過ぎ・飲み過ぎで胃酸の分泌が追い付かず、消化不良を起こすことから始まる。それでも食欲が落ちないため更に食べてしまう。
胃は頑張って”残った食べ物を消化しよう”と、胃自体に影響が出るほどの胃酸を過剰に分泌するので炎症を起こし、その部位に熱を感じるという流れである。
クールダウンをさせようと水分を過剰摂取すると、一時的に胃酸の濃度は薄まるが消化不良の状態は より悪化してしまう。
負のスパイラルに陥る前に胃熱を鎮めましょう!
■胃熱を鎮める方法
●生活習慣の改善
まずは心当りのある”悪い”生活習慣を改めてみることが重要。暴飲暴食・お酒の量・刺激物の摂取etc. どれか1つで良いので”1日1つ胃に優しいコト”を実践してみよう。
●胃熱に効くツボ
東洋医学では胃腸の熱は”足の陽明胃経”という経絡と、”手の陽明大腸経”という経絡(ツボの線路)が関係すると考えられている。
■内庭 ないてい
※足の人差し指と中指の骨の間の凹み。指の谷間から足の甲側に約2cm位の部分
足の陽明胃経 胃熱といったら”内庭”。身体にある熱を取り除く働きがある。胃の消化吸収の働きが悪くなったのを治す効果がある。
■足三里 あしさんり
※膝の外側、お皿の下から指4本分下がった、一番凹んでいる部分
足の陽明胃経 胃の働きを高めたり、自律神経の働きを整えたりする”気血の流れをスムーズにする”代表的なツボ。流れを良くすると同時に”気を下げる”つまり、のぼせや熱を鎮めてくれる。
■合谷 ごうこく
※手の甲側で、親指と人差し指の間の水かきの部分
手の陽明大腸経の原穴(代表的なツボ)。おもに腸の機能に有効であると考えられ代謝を高め便秘にも有効であると考えられている。
■曲池 きょくち
※肘を屈曲してできるシワの外方。肘の骨のすぐ横にある凹み
手の陽明大腸経 腸の働きに有効であり、ニキビや吹き出物など”お肌の調子”を整える美肌効果がある。
以上の4箇所に就寝前などに毎日、3~5壮のお灸を施してあげて下さい。2~3週間続ければ”胃がスッキリ!”と実感出来るでしょう。「あちっ!!」と感じたら止め時です。
●胃熱に効くハーブティBEST3
ハーブには様々な効果があり、海外では薬の代わりに処方されることがあるほど。胃のケアとして使われるハーブには、胃酸の分泌を促したり、消化力をサポートスル働きを持つものがある。症状や好み合わせたハーブをお茶にして活用すると良い。
■第1位 ミントティー 胃酸の分泌を助ける
スッとした爽快感を与えてくれるミントは、胃の働きを高める作用があると考えられている。食前にミントティーを飲めば胃酸の分泌を刺激し消化促進にもつながる。抗菌作用や粘膜を活性化させる作用も期待でるので口の中のネバツキが気になるときはミントティーでうがいをすると良い。
■第2位 ジンジャーティー 消化を助ける
血流を促したり冷え対策として使われることが多いが、実は、消化を促進してくれる効果もある。すりおろした生しょうがをお湯に溶かし、ティースプーン2杯程度のはちみつを混ぜれば、簡単ジンジャーティーの出来上がり。スライスしょうがを乾燥させ、粉末にしておくと手軽。お好みでレモングラスを加えれば、さっぱりした風味に仕上がる。
■第3位 シナモンティー ストレス性 食べ過ぎに
シナモンは、漢方では”桂皮(けいひ)”とも呼ばれる生薬。身体を内側から温めて血流を良くし、胃の調子を良くしてくれる。ストレスがあると血流が滞るため、胃の不調が起こりやすくなる。内臓から血行を増進させ胃腸の機能を正常に保つ効果がある。
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みぞおち辺りが”あつ~く”なって熱を持った感じになったら、上記の事柄を試してみて下さい。2~3週間 続けても”胃熱”が改善されない場合、胃・腸・食道などの疾患が考えられます…なんて、のんきな話ではなく「内臓諸々の検査が早急に必要」です!
就寝前の ひと時に、お気に入りのハーブティーを嗜みながら「お灸タイム」実践してみて下さい。
sh!!bash!