大切な試合で負けた後、どんな言葉をかけよう?

大切な試合で負けてしまったとき、 子供たちに どんな言葉をかけていますか?

目標にしていたレースで実力を発揮できなかったとき

大切な大会で予選落ちしてしまったとき

レギュラーやリレーメンバーから外れてしまったとき

子どもたち・選手にどんな声をかけたら良いのでしょう?

■ 感情を一緒に味わう

「顔を上げて!いつまでも下を向いてないで!」

すぐに頭に浮かぶのは「上を向こう」というメッセージではないでしょうか?

うつ病の研究では、うつ病になる人の特徴は

「いつも下を向いている人であること」がわかっているそうです

逆を言えば、いつも上を向いていたら

マイナス思考に陥りにくくなるそうです

けれど、「くやしい」といった感情もまた成長のエネルギーとなります

自然と湧き起こる その感情と向き合わずして

試合に負けた後すぐに プラス思考に切り替えてしまうことは避けたいものです

■ 子どもたち選手はいま、何を感じているだろう?

コーチングの世界で 「ペーシング」という考え方があります

これは「相手のペースに自分を合わせる」というものです

ペースとは「歩幅」

僕ら大人の「ペース」ではなく

子どもたちの「ペース」に合わせる

「同じ速さ、トーンで話す」

「相手の話を途中で遮らない」

「相手の言葉を繰り返す」

などを通じて

選手が悲しんでいるのだったら

無理矢理、前向きにするのではなく

一緒に自分も悲しむ

選手に安心感を持たせ、 緊張を和らげることが大切です

■ 無理矢理、前向きにならなくて良い

無理矢理に

「もっとポジティブにならなきゃ」

「もう泣いちゃダメ」

「前向きになろう」

と 頭で切り替えようとしても

身体はなかなか反応してくれません

レース後の時間や せめてその日いっぱいは

悔しさや悲しさをしっかりと味わう

悔しくて目を背けたくなることもあります

負けてしまったレースやミスを 思い出したくないかもしれません

けれど

「ポジティブにポジティブに!」と

ネガティブな感情に目を背けるのではなく

しっかりと味わうことで

悔しさや悲しさといった経験が

次の行動のエネルギーに必ず変えてくれます

■ お互いの考えを伝え合っておく

安易な言葉掛けは

子どもたちの自尊心を傷つけてしまいます

僕自身も 過去に

どんな言葉をかけたら良いかわからず

「負けてしまったけれど、よくやったね」

と声をかけたら

「全然、よくなかったよ!」

と 愚息に怒られてしまったことがありました

もし

本当に効果的な言葉を知りたいのであれば

「負ける前」に準備をしておくことが必要です

「負けちゃうことってあるでしょ。そんなとき、どう関わって欲しい?」

我が子の「こう関わって欲しい」

という思いをあらかじめ知っておけば

僕のような「ひとりよがりな接し方」は少なくなるはずです

ポイントとしては

できるだけ「負け」に関係ないときに話をしておくこと

そして

「こう関わってほしい」ということがわかっても

いざその場が訪れると

想定外のことがたくさん起こる

ということを頭に入れておきましょう

■ アドバイスをやめる

アドバイスは

アドバイスされる側に「受け入れる姿勢」があって

はじめて効果を発揮します

「どうしたらもっとうまくなれるか教えて欲しい!」

水泳でもピアノでも野球でも

「アドバイスをして欲しい」

という姿勢があることが大前提です

あなたが何かビジネスをしていたとして

「もっとお客様にあった方が良い」

「SNSを活用すべきだ」

「広告に投資した方が良い」

と 頭ごなしに言われても

「いや、別にあなたから言われたくないし… そもそもアドバイスを求めてません」

と 反対に気分が悪くなるかもしれません

■ スポーツには必ず、勝者と敗者がいる

そして、整理しておきたいことは

「スポーツは勝ち負けが決まるもの」ということです

勝った選手がいるということは負けた選手がいます

全国大会で優勝できるのは1人だけ

1.000人が その種目のレースに参加していたとしたら

「1人の勝者」と「999人の敗者」です

そして

どんなに素晴らしいパフォーマンスだったとしても

相手選手がそのパフォーマンスを上回ったら

負けてしまうことがある

ということです

■ 選手の心の整理は、選手本人にしかできない

本当の意味での心の整理は

誰かにしてもらうものではなく

自分自身にしかできません

けれど

心の整理のサポートをすることはできます

そのためにできることは「話を聞く」こと

「どうだった?」と話を切り出し

「そうか、そんなことを考えていたんだね」

「いまはどんなことを考えてる?」

「このあと、どうしたい?」

子どもの話を途中で遮らず

ペースを合わせ

沈黙をも尊重しながら話を聞くことです

■ ただ、そばにいる

「話も聞いても何も返ってこない」

そんなときは

「 ただそばにいる」だけでも良いかもしれません

「気にかけてくれている」

と子どもたちは安心して

自分と向き合うきっかけとなるかもしれません



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